
宮城県仙台市青葉区杜沢団地 1970年代に丘陵部に造成された団地である。

僕の家はそこにあった。

僕はその日もいつものように自宅2階で作業していた。

カタッ(物音)

2011年3月11日 14時46分

“地震か?”(とりあえずパソコンを押さえる)

“パソコン止めるべき?”(モノローグ)

地震で揺れている最中にパソコンをシャットダウンするとハードディスクと磁気ヘッドが接触してダメージを与える可能性がある。僕はパソコンを止めるか一瞬迷った。

その時すぐに止めておくべきだったのだ。

次の瞬間

ドン(衝撃)

ガタガタガタガタ(振動)”!?”

ガタガタガタガタ(振動)”ヤバイ!””強いぞ!”

“本が全部落ちた!?””足が押される””動けない”

ガシャン(破壊音)”モニターが倒れた(モノローグ)”

バチン(電気ショート音)”!?”

電気が切れた。

ヴィーッ ヴィーッ(電子音)”何だ?この音!?(モノローグ)”

ヴィーッ ヴィーッ(電子音)”携帯電話?(モノローグ)”
(注釈)携帯電話に初めて緊急地震速報が来た。

“!?””つうか全然止まらないぞ!?(モノローグ)”

ゴッ(大きな振動)”え!?(モノローグ)”

ガコガコガコガコ(振動)

“ウソだろ!? さらに強くなったぞ!?(モノローグ)”

“パソコンが下から押してくる(モノローグ)”

“宙に浮いている感じだ(モノローグ)”

“もう立ってられないかも…(モノローグ)”

“いや… これは… もしかして(モノローグ)”

“死ぬかも!?(モノローグ)”

“(無言)”

“止まった…!?”(モノローグ)

“(無言)”(呆然)

つづく