
どうしていいか分からないのは僕だけではなかった

避難所に行ってもすぐに誰かがどうすれば良いのか指示してくれるわけではない

自分の場所を確保している人がいる一方

どうしていいか分からず体育館の後方で待機している人が大勢いた

“うーん”

“近所の人に声をかけるから手伝ってだって” ”うん”

荷物を体育館に置き出発する

“ここは酷いね”

道路はガタガタで車が通れない場所もあった

(気付き)

“こんにちは 大丈夫だった?” 近所の人と声を掛け合う

“僕は母と数軒の家を回った”

“ごめんください”

“大丈夫だった?” ”大丈夫だけど小学校に避難することにしたの”

“私はとりあえずここにいるわ” ”何かあったら私は小学校にいるからね” ”ありがとう”

“こんにちは”

(静寂)

“ここは留守みたい” ”もう避難したのかも”

(風と雪)

“暗くなってきたし そろそろ戻ろうか?” ”そうだね”

僕と母は体育館に戻った

体育館に戻っても状況は変わっていなかった

しかし時間が経つと 各々自分の場所を確保し始めた。
(注釈)避難人数は約400人だった。

僕の家族は隣のお宅の家族と場所を確保した

(目をつぶり無言)

“おっ”(驚き)

“すいません” ”大丈夫です”

“なるほどペットか”(モノローグ)

避難所の施設によってはペット禁止の場所もあるので注意が必要である。

ペットがいるために避難所に行かなかった人もいたようだが、施設によっては受け入れてもらえた場所もあったようだ。

東日本大震災の経験を踏まえて、2013年に環境省が「災害時におけるペットの救護対策ガイドライン」を作成した。

PDFファイルでダウンロードできるので、ペットを飼っている方は読んでおくと参考になるだろう。

ちなみに震災直後は屋外で多数の猫を目撃した(特に夜間)。 “飼い猫が逃げてしまったのか”

しかしその後すぐに見かけなくなったので大半は飼い主の元に戻ったのだろう。(安堵)

震災後は物資が不足し人間の食料すら買えなかった。ペットを飼っている方はペットフードのストックも必要だろう。

“それにしても寒い”(モノローグ)

つづく