
自分の部屋に戻る

朝日に照らされた自室は絶望的にめちゃくちゃだった

“!”

部屋の隅でバックアップ用の外付けHDDを発見

“元は机の上にあったのに最悪だ”

“PCも無事か怪しい”

ほとんど全ての本とCDが本棚から落ちた

地震でここまで落ちたことはかつてない

“地震の時に本とCDに脚から倒されそうになった”(回想)

“おそらく中はめちゃくちゃで納戸は今は開けられない”

“僕の持ち物は全滅か?”

“物を所有するのは無意味なことなのかもしれない”
僕は小さな悟りを得た

“1階はどうなっているだろう”

“大丈夫?”
“うん”

“食器棚がロックされて食器が下に落ちなかった”
“良かった”

食器棚の中で壊れた食器があったが、下に落ちて割れなかったのが不幸中の幸いだった

震災の際、高価な食器ほど壊れたとみんなが言っていた(笑)

(チョコレート)

“おいしい”
“うん”

“非常食として少しポケットに入れておこう”

“とりあえず1階は大丈夫みたい。 トイレに行ってから着替えよう”

停電のためトイレの便座が冷たい

“寒いので衣服を変えよう”

背中が寒いローライズのジーンズから防風のナイロンカーゴパンツに変更。 暖かい、軽い、ポケットが多くて便利。

避難所で靴を着脱する機会が多いためブーツからスニーカーに変更

“洋服の問題はとりあえず解決”

“一旦、外に出る”

“近所の幼なじみに会った”

“昨日この辺りを歩いていたら…”

“長老風の老人が歩いてきた。”

“昔この辺りは沢だったので、地震で崩れたのだろう”

“彼はそう言っていた”
“なるほど”

“確かに水気の多い土地だった。 それでこのような被害になったのか?”

つづく