#15:2日目の終わり

僕の大震災15話コマ01

二日目の食事は3食同じ内容だった

僕の大震災15話コマ02

“食べられるのはありがたい。
いただきます”

僕の大震災15話コマ03

僕の大震災15話コマ04

“ごちそうさま”

僕の大震災15話コマ05

“聞いてください”(ハンドマイク)

僕の大震災15話コマ06

“本日、3回の食事を備蓄していたものから準備しました。 しかし備蓄の量は多くありません”(ハンドマイク)

僕の大震災15話コマ07

“また、支援物資は来るか来ないか分かりません。 それで、米を提供してくれる方があれば、お願いします”(ハンドマイク)

僕の大震災15話コマ08

(ざわめき)

僕の大震災15話コマ09

“うちは出せるよ(会場から)”
“うちも出せるよ(会場から)”

僕の大震災15話コマ10

僕の大震災15話コマ11

(挙手)

僕の大震災15話コマ12

安請け合いして、今うちに米がそんなにあるのか?

僕の大震災15話コマ13

それでは米を提供できる方は、お願いします(ハンドマイク)

僕の大震災15話コマ14

僕の家族は夕食のあと一旦自宅に戻ることにした

僕の大震災15話コマ15

父親が今夜は自宅で眠ると言い出した。 それに、約束した米を取りに戻る必要ができた。

僕の大震災15話コマ16

“うちに今そんなに米ある?”
“あんまりない”

僕の大震災15話コマ17

(ため息)

僕の大震災15話コマ18

僕の家族は自宅に戻り、暗闇の中で布団を敷いた

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僕の大震災15話コマ19

母は米を持った。
隣のおばさんが心配なので母は今夜も体育館に泊まると言う。

僕の大震災15話コマ20

僕は父を1人自宅に残すわけにもいかないので自宅で眠ることにする

僕の大震災15話コマ21

しかし、街灯が消えて真っ暗なので、母親を体育館に送ることにする
“送らなくて大丈夫だよ”
“いちおう送っていくよ”

僕の大震災15話コマ22

“何かあったら電話して”
“ありがとう”

僕の大震災15話コマ23

僕の大震災15話コマ24

僕の大震災15話コマ25

(僕は足を止めた)

僕の大震災15話コマ26

僕の大震災15話コマ27

僕はライトを消してみた

僕の大震災15話コマ28

“…”

僕の大震災15話コマ29

(振り返る)

僕の大震災15話コマ30

灯りのない夜の町。 それは馴染みがない光景だった。

僕の大震災15話コマ31

世界は…

僕の大震災15話コマ32

世界は変わってしまった

僕の大震災15話コマ33

何でこんなことになってしまったのか

僕の大震災15話コマ34

涙がこぼれた

僕の大震災15話コマ35

(ライトのスイッチを入れる)

僕の大震災15話コマ36

(トボトボと歩く)

僕の大震災15話コマ37

僕は再び自宅に戻る

僕の大震災15話コマ38

僕は何か起きた時のために上着だけを脱いだ状態で眠った。 頭の保護のために帽子も被ったまま。

僕の大震災15話コマ39

昨日とは異なり自宅の布団は暖かくて良かった

僕の大震災15話コマ40

しかし、僕が次に自宅で眠ることができたのは、この日から3年9ヶ月後のことである

僕の大震災15話コマ41

つづく